平成31年2月22日に行われました第43回 造園感謝祭 伊勢神宮奉納行事に、白装束の担ぎ手として参加させていただきました。
献木した樹木は、福島県の三春町にある滝桜の子孫樹です。滝桜は推定樹齢1000年以上のベニシダレザクラの巨木で、国の天然記念物にも指定されています。開花の時期には、各地から多くの人が訪れる桜の名所です。
また三春町は三春藩時代、愛姫(めごひめ)が伊達政宗の正室として嫁いだということで、仙台とは大変ゆかりのある地です。三春町に隣接する郡山市出身の私としては、今回の奉納行事に参加できることの喜びと同時に、三春滝桜の子孫樹が献木に選ばれたことを大変嬉しく感じていました。
さて、2月20日早朝に仙台を出発して、お昼頃に伊勢神宮に到着し、実行委員の方々の指示のもと、献木の準備および担ぐ練習を行いました。翌21日には練習の前に内宮の参拝と剪定奉仕作業を行いました。夜は懇親会で全国の同志と親睦を深め、気持ちを一つにして22日の奉納行事当日を迎えました。
奉納の隊列は、先頭に白装束の旗持ち、われわれ担ぎ手、そして全国から集まった約600人の造園連組合員が列をなします。宇治橋を渡り、五十鈴川で手と口を清め、神楽殿にてご祈祷を受けたのち奉納します。
樹木と御輿を合わせると約450kgの重さ。1班16人の担ぎ手が力を合わせ参道を進みますが、せいぜい2、3分が限界です。2班で何度か交代しながら進み、無事に奉納を終えました。
震災後、宮城からは前回の二本のシダレザクラと合わせて、三本目のシダレザクラの奉納となりました。春の花、梅、桃、桜が一緒に咲くところから名付けられたという三春の名にあやかり、遠く三重の地でも、毎年三本のシダレザクラが華やかに満開の花を咲かせることを願っています。
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